2011年 08月 03日
あがり症克服のための催眠療法 その5 心理分析的な治療法 3
心理療法的には過去のトラウマを癒すことはもちろん大切ですが、今現在ある、あがり症になりやすくなっているその当人の「あり方(性格)」が変化しなければ本当によくはなりません。
ところが催眠というのは催眠療法家の暗示にリードされてそれに成りきっていく行為ですから、自分を観察する意識は弱まってしまいます。おまけにこの「あり方(性格)」の部分を飛び越えて無意識の世界にアプローチしていくのが催眠なのです。催眠状態が深くなるほどに自我意識も弱まっていきますからよりいっそうそうなってしまいます。ということは催眠療法ではこの部分にアプローチすることがとても困難なのです。
ですから下手をすると催眠から醒めて自分(自我)が戻ってくれば、その人のあり方(性格)も戻ってきてまたあがってしまうことになるわけです。
カウンセリングの方では「自分に向き合う」などと言いますが、カウンセラーが傍に居ることで、クライアント自身が自分を観察する(見守る)意識を保って、この癖にまでなってしまった自分のあり方を見いだしたり再検討することができるようになります。
このような点から心理療法としては、催眠療法だけでは充分とはいえず、カウンセリングなどのような洞察や気づきを促進するような心理技法を必ず併用する必要があります。
一般化した人の心の働きとして考えてみると、催眠状態にあるような、感情移入し没頭する能力と、カウンセリング時のように、そこから少し離れて全体を見通したりするような観察する(見守る)能力の二つがあることが創造性を発揮するための秘訣でもあるのです。この相反する両方の能力をより強く持てば持つほどに創造性を最大限発揮できるわけです。
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ところが催眠というのは催眠療法家の暗示にリードされてそれに成りきっていく行為ですから、自分を観察する意識は弱まってしまいます。おまけにこの「あり方(性格)」の部分を飛び越えて無意識の世界にアプローチしていくのが催眠なのです。催眠状態が深くなるほどに自我意識も弱まっていきますからよりいっそうそうなってしまいます。ということは催眠療法ではこの部分にアプローチすることがとても困難なのです。
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一般化した人の心の働きとして考えてみると、催眠状態にあるような、感情移入し没頭する能力と、カウンセリング時のように、そこから少し離れて全体を見通したりするような観察する(見守る)能力の二つがあることが創造性を発揮するための秘訣でもあるのです。この相反する両方の能力をより強く持てば持つほどに創造性を最大限発揮できるわけです。
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# by osaonoda | 2011-08-03 01:30 | あがり症